画像検査ってどんなもの?
工場見学に行ったときや、テレビで見るカメラを使っての検査で、ビックリするほどのスピードで検査をするものです。ビックリするほどのスピードというものは、1秒間に何個も検査をするものもあれば、人間の検査スピードより少し早いものなど色々あるようですが、一般的には1秒程度の時間で判断するものが多いようです。
人間とカメラとどちらがすごいの?
カメラ!っていう人もいるようですが、人間とカメラのそれぞれにいいところがあります。基本的に私が感じているのは、人間は臨機応変な判断が出来るが、何時間も同じ精度では仕事が出来ません。また、カメラは何時間も同じ精度で仕事が出来ますが臨機応変なんて言葉は通用しません。
他にもメリット/デメリットはいろいろありますが、大きなところは「同じ精度での仕事」と「臨機応変さ」の関係かと感じています。
同じ精度での仕事とは何?
汚れを見つける検査の場合、汚れの大きさはどれくらいまでなら「良品」で、それ以上の大きさになれば「不良」といった検査の基準があると思います。この基準ですが人間が検査する時、少しずつ厳しくなってしまう傾向と、見逃してしまう事があります。ですが、カメラの場合は同じ基準で見逃すことなく検査が出来ます。これが「同じ精度での仕事」です。
臨機応変さってどんなこと?
カメラを使った機械での検査は「決めた設定内容」に基づいて検査をするので、想定していなかった不良は原則として発見出来ません。ですが、人間であれば「大丈夫かな?」と感じて現場監督者に判断を求めることもよくある光景です。求めることまでは出来ないまでも、私は今までに何度も助けていただいた事があります。これが「臨機応変さ」という部分です。またモノによると光の当て方で不良を見つける事が出来る/出来ない時があります。
それぞれの良いところを使いたい。
検査対象物が一般的な樹脂成型品のようなものであれば、光の当て方などはある程度コントロール出来そうなのですが、検査したい製品が一般的な樹脂成型品とは程遠いモノである為に人間が検査をしてからカメラによる検査で見落としを無くそうというストーリーで進めることにしました。
一見、無駄な事をしているようですが、見逃しを防ぐための検査員追加を回避できるのであれば、十分な効果が見込めます。
デモ機でのテストは上々
カメラメーカーからデモ機を借りてテストをしたのですが、結果は想像していたよりも良かったので、次のステップに進めたいと思います。今のままでは、投入ミスによる誤検知が発生したり、せっかくNG判定したものを良品の中に入れてしまう可能性があるので、この部分を確実にするために装置メーカーさんに相談します。
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