ISO9001マネジメントシステム

ISO9000シリーズと工場長パパの関わり

実は、ずいぶん前からISO9000の活動に振り回されています(笑)。ISO9002/1994をはじめに、かれこれ20年くらい関わっている事になります。このISO9002/1994というのは、ISO9001から設計に関する事を除外した、“設計をしない企業が取得する”認証システムです。1994年版というと、やたらめったら文書の作成を要求していた、今から思うと本当に大変なシステムでした。ただ、当時は「ISO9000シリーズを取得していないと、仕事出さないよ」みたいなお客様も居られたので、それはそれは大変な時代でした。これとは別に、ISO9003というものまであったのですが、それは試験や検査業務だけに特化したマネジメントシステムでした。

ISO9002ってどんなの?

当時のISO9002(ISO9000シリーズ)は本当に、一に記録、二に記録、三四も記録で、五も記録。と言えるくらいに、記録を求めその管理までも求めるという、本当に負担が高い管理システムでした。また文書化もあらゆるところで求められ、なにか言うと文書化!みたいな感じでした。「そんなに文書化なんてできないよ~」って言いたくなるくらいでした。それに加え、私を筆頭に(?)世の中ではあまりISO9000シリーズを正しく理解できていなかったのか、要求以上の文書を準備したりと本当に厄介な時代でした。

関わりが無くなると喜んだとき

ちょうど、そんなISO9002を運用していくことに疲れたころに、運よく(?)転職することになりました。この時、製造業から離れIT業界に転職する事を夢見てた私は喜びました。色々あってIT業界を諦めて、製造業でもう一度やってみようと決めた転職先ではISO9000シリーズを取得していなかったのですが、数年後にまたもやこの活動に巻き込まれることになります。

転職先で認証取得するためのメンバーになってしまう。

この時、ISO9001の取得をするメンバーになってしまいます。当時の重鎮達が、ニヤニヤしながら寄ってきたのを今でも覚えています。重鎮達は、「経験者が入社してきたぞ」みたいな顔をして話しかけてきます。あっという間巻き込まれてしまいました。

2000年度版って?

当時の年度バージョンは2000年度版。94年度版に比べ、文書化の要求は確かに減った感じがありましたが、何よりもあのISO9000シリーズです。期待を裏切りません。しっかりと文書化要求はありました。例えるなら、100個の要求が80個になったくらいのイメージでしょうか。「減ったけど大変やわ」って叫びたかった…。この2000年度版からISO9001、ISO9002、ISO9003が統合されISO9001だけになります。ただ、移行を意識してだと思うのですが、“適用除外”といった考え方がありました。例えば設計や開発をやっていない企業がISO9002/1994を認識取得していたとして、その企業が2000年度版に移行する時には“設計や開発”を適用除外(うちはやりませんよ~の宣言)して、認識取得したのです。

その後の2008年度版と2017年時点で最新の2015年度版

その後、小変更の2008年度版を経て、2015年度版になっていきます。この2015年度版はずいぶんと要求事項を減らしているようで、極端な例ですが、管理責任者も設定しなくてもいいようです。また、環境マネジメントシステムのISO14001との統合も意識しているようで、条項番号も統一されました。(やっとかよ!って言いたいですね)

2015年度版ってどんなのか

大きく変わったところは、やっぱり章立てが統一されたことです。今はまだ馴染めていないのですが、後々しっくりきそうです。ISO14001のことを考えるとなおさらですね。従来のISO9001は手順を決めてその通りに実行されているか?というところを求めていましたが、2015年度版はプロセスを重視し、結果を出すためにリーダーがどのように関与するか?などが問われています。まだまだ私もこれから勉強なんですが、これはちょっと面白くなるのかもしれません。

 

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