製造現場でバーコードを導入して良くなったことはpart3

code39-sample

さて、part3では「作業者による(間違いのない)入力」と「生産進捗のリアルタイム管理」についてお話します。

間違いのない作業者による入力

まず、「作業者による(間違いのない)入力」ですが、キーボードなどを使っての入力は必ずと言っていいほど間違いが出ます。私の工場は5人くらいの部門でバーコード入力をしてもらっているのですが、出来高だけは手入力になります。どうしても決まった数量だけの生産が難しいので…。そんな現場でも、月に一度くらいはいまだに「間違えました」などの報告があります。バーコード入力にすれば、そんな心配はなくなります。とはいえ、印刷するバーコードが間違っているとダメダメですけどね。

何を使うことにするのか?

作業者には「指示内容を盛り込んだ現品票」を使用してもらい、それに注番(工番)を印刷しておきます。もちろん注番(工番)はバーコードでも表示します。注番(工番)を読み込むことで、どの作業をしているのか?などが読み取れるようになります。

どんなバーコードを使用するのか?

具体的な話ですが、バーコードはcode39を使用しています。バーコードを作ることが容易で、かつフォントの入手も容易なんです。「*(半角アスタリスク)」で囲ってあげればいいのです。文字ベースに変換してあげると数字も扱えますし、便利さはピカイチ。code39で作るときに注意するところは「0(ゼロ)」をどのように処理するかだと思っています。リーディングゼロというもので、「6桁のバーコードにしよう」と考えたときに「000123」のように桁数をそろえるために。「0(ゼロ)」をつけてあげることがあります。そもそもcode39のバーコードで桁数の確認という機能があります。そのためにはこの「0(ゼロ)」が大事なんです。

  • 例1 英 字) 「BANGOU」 → 「*BANGOU*」
  • 例2 数 字) 「1234567」 → 「*1234567*」
  • 例3 英数字) 「ABC1234」 → 「*ABC1234*」

この方法で準備した仕組みを作業者に利用してもらうのですが、流れとしては作業開始時にバーコードを「スキャン」→作業完了時にバーコードで「完了処理」してもらうのです。これをファイルサーバー上のデータベース(サーバーは使わずにPCだけでもいいのですが)などに入れておくと「生産進捗のリアルタイム管理」も構築できます。

ここまでの内容で、うまく使えるようになっていたのですが、長く使用している間に、part2でお話ししたハンディーターミナルでの「ガマン」が我慢できなくなってきました。そのあたりのお話をpart4でお話しします。

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