ガンバって楽しよう!
工場長パパは合理化が大好きです。そのためなら何時間でも、何日でも頑張ります。当然、その分の回収が出来る見込みがあるものだけですけどね。この“見込み”というのもいちいち全部をシュミレーションして、効果を計算してみたりはしてられません。そのために、基準みたいなものが自分の中にあるので、それに頼っています。(でも、昔はよく上司に計算させられました)
さて、タイトルの『ガンバって楽しよう!』は一見すると矛盾してますよね。でも、このブログを見ていただいている方達は、しっかり理解してもらっているでしょう。そうです。『楽をする』ために『ガンバる』んです。
楽が出来た一つの事例
前職で、マシニングセンターという機械を使用していました。この機械は本当におもしろい機械で、かなり“のめり込んで”仕事をしていました。ただ、毎度お決まりの呪文のようなものを設定する必要がありました。『工具を交換するときにはZ軸は原点に戻る』(Z軸とは基本的に高さ方向の事で、工具の高さ位置を表しています)、『Z軸の原点復帰をすると、工具長補正がキャンセルされるから、工具長補正をかけ直さないといけない』等々です。決まりといえばそれまでで、毎回命令すれば良いのですが、これらの命令を『簡単にしたい』と思いはじめました。
当時の制御コードはファナックの15M(←だったと思います)みたいなバージョンで、Gコードと呼んでいました。機械のパラメーターを設定しておくと、特別なコードでプログラムを呼び出せるようになります。この機能をうまく使って10行くらいのプログラムをたった1行で呼び出せるようになるのです。マシニングセンターを使っている方は是非お試しください。
もう一つの事例
もう一つは、データベースを利用するプログラミング関係です。
毎日毎日、材料の入荷状態を調べて、作業予定を立てる。毎日30分位なのですが、これも定型処理のために『自動で出来るやろ!』って思いだしました。このプログラミングは結構複雑でした。(使った時間は50~60時間になると思います)
ですが、このプログラムのおかげで今では、5分くらいの仕事になっています。25分の改善が出来ているので、週に125分。月間では500分強になります。半年くらいでもとは取れました。その後は楽チン作業です。
このプログラムは色々な仕組みを使用しました。Accessでオラクルデータベースにアクセスしてデータを読み取るのですが、適当なデータソースがなかったために、SQLを覚えてデータソース(Viewというもの)を作成してデータを読み取りました。Accessは便利なソフトで、VBAを用いて複雑な処理も自動化することができ、アウトプットに用いたレポートも思いのままの形式に仕上げることができました。材料がないとき(入荷していないとき)に背景を塗りつぶしたり…。
作業を頑張っても…
作業を頑張っても、それ以上の仕事をするには時間をもっと使うしか方法がありません。頑張って合理化して、人より短時間で、人よりたくさんの仕事をしましょう。
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